男性看護師のあなたはなぜ孤独を抱え、辞めたくなるのか?

男性看護師のあなたは孤独?

男性看護師はちょっと前までは看護士と称され
女性の看護婦とは区別されていました。

 

看護士時代の主な職場は精神科病棟であったことから
いまだに男性看護師の多くの職場が精神科、精神科病棟で
あることに変わりはありません。

 

しかし、時代は確実に動いています。
1985年の男女雇用機会均等法が契機となり
保健師助産師看護師法が2002年に誕生しました。

 

以降、男性=看護士、女性=看護婦といういささか
時代めいた士と婦は消えることになり、看護師という名称で
統一されることになったのです。

 

男性看護師は85年の雇用機会均等法をきっかけに
増え続けていますが、それでもざっくりと
看護師全体が100万に対して、男性看護師は
6%程度しかいないのです。

 

一般企業の女性管理職よりも少ない…。
男性中心社会でバリバリと働くバリキャリウーマンよりも
ある意味、女性中心社会で働く男性看護師はきついものがあるかもしれないのです。

 

その証拠に男性看護師の離職率は女性看護師よりも高いということもいわれています。
男女別の統計データがないため、あくまで推定なのですが
男性看護師ならではの悩みが隠れているようです。

 

不満を抱える男性看護師の4類型

いまの職場への不満が頂点に達して
離職を考える男性看護師のタイプは
ズバリ4つのタイプに大別されます。

 

 

プライド型
承認欲求型
孤独型
草食型

 

以上の4つのキャラクターを持つ人は
女性中心社会の看護師業界ではなじむのに苦労します。
というか、ほとんどの男性は生きづらい職場ではないでしょうか。

 

少し説明が必要ですね。

 

プライド型
このタイプのあなたは、転職組に特に目立ちます。
普通に高校大学を出て一般企業での数年の社会人経験を持ち
そこに疑問を持って、看護師になった人です。

 

あなたは気が付いているかもしれませんが、女性に指示命令されることに
強いストレスと反発を感じていますね。
主任や師長との面談でアドバイスを受けても、自分のほうが優秀だ、職場には
合理的改善点が多々ある、と言う言わないに関係なく、心の底から思っています。

 

社会人最初の職場はおそらく一般的な男性中心社会だったでしょうから、
男性上司がほとんどだったはずです。

 

男性は合理的思考をしがちで、ムリムダを嫌います。
特に自分に自信のある人ほど、上司の無理解には
軋轢が深くなります。

 

自分より能力の低い先輩看護師や主任、師長には意見されたくない。
これが本音です。もしも心を許せる同僚男性看護師がいないなら
あなたは耐えられないでしょう。

 

承認欲求型
このタイプのあなたは、大いなる目的意識を持って
看護師になっているはずです。

 

先の東日本大震災で被災した、または被災地でのボランティア活動を通じて
非常時の医療のマンパワーの必要性を強く感じ、看護師を目指した人も実際多いですね。

 

そのほかに家族親族の病気や自身の入院体験など女性看護師と同じような
理由で目指す男性も増えています。

 

承認欲求は人間ならだれでもあるものですが、
特に目的意識の強い男性は誰かに誉められる、認めてもらえる
ことで充足感を得て、職業スキルを伸ばします。
ですから、ロールモデルとなる先輩看護師が必要となるのです。

 

もしも、あなたが女性ばかりに囲まれて孤軍奮闘している感覚を持ってるなら
それはクライシスです。

 

孤独型
プライド型、承認欲求型も孤独になりがちなのですが
孤独型のあなたは自身で考えている以上に一人ぼっちに弱い気質を持っています。
学生時代は多くの同性の友人に囲まれていたでしょうが、
看護師という職場では、ランチをとるにも孤立しがちです。
ほんのわずかの雑談も女性ばかりの職場では苦痛に感じていませんか?

 

そして、三交代や二交代勤務で夜勤ありの週末は定期的に休めない職場。
学生時代の友人たちと職場の愚痴をいう飲み会を持つ暇さえありません。

 

人間は機械ではないので、悩みを常に抱えて生きていかなければなりません。
悩みを抱えながらも日々を送れるのは、ストレスのはけ口や気分転換が
できるからなのです。

 

もともと孤独が好きという人もいるでしょうが、看護師になる男性は
状況が違います。
職業として、やりがい、給料、将来性を加味して選んでいるので
もしほかの職場であれば十分に戦力になったと思われる人が多いのです。

 

ここでいう孤独型とは集団で力を発揮するタイプ、
連帯感を持ち、チームプレーで能力を発揮するタイプです。
ところが、いまの職場には女性看護師ばかりで
いつも指示を待っている自分がいる。

 

積極的に看護技術を習得したいのだが、何から手をつけていいのか分からない。
これがあなたが孤独になっている理由なのです。

 

草食型
これはゆとり教育と関係がある、と言うと叱られるかもしれませんが
明らかに関係があります。

 

別名「世界にひとつだけの花」シンドロームです。
競わなくてもいい、頑張らなくてもいい、偏差値では測れない
あなただけのすばらしさがあるんだよ、好きなところでがんばなさい
という教育方針ですね。

 

こういう教育を真に受けて、看護師になった男性は
どうしてもバリバリと働く女性看護師のなかに入ると
浮いてしまいます。

 

看護師は日々、覚えることの連続、勉強の連続なのに
自分にとっての看護師像をもっているので
向上というほうに目が向きません。

 

言ってみると、自己評価が高い割に周囲の評価が低いタイプです。
カラを破っていかないとおそらく辞める可能性が高いのです。

 

 

以上、タイプ別男性看護師を見てきました。

 

この続きは、どうすれば男性看護師はあなたにピッタリの職場を
見つけられるかを書いていきたいと思います。
(時期は未定ですが…)